体を温める食べ物ベストスリー

2年以上も前になるが、TBSのテレビ番組『素敵なあなた』に出演したことがある。
「冷え性の改善」がテーマで、3人の若い女性を被験者に実験を行った。

それぞれの女性に、体を温める食べ物のベストスリーといわれる生姜、ニンニク、唐辛子をふんだんに使った料理を朝昼夕の3食摂ってもらい、実験前後の体の各部の温度や血流を測る、というものだった。

結果は、たった1日でもそれぞれの被験者の体温の上昇や体の各部の血流がよくなっており、生姜、ニンニク、唐辛子が体を温める食べ物であるということが検証できた。
ちなみに一番体温上昇が大きかったのは、3食の食事にニンニクをしっかり摂ったAさんで、次が生姜をたくさん食べたBさん、その次が唐辛子をたっぷり摂ったCさんという順だった。

生姜、ニンニク、唐辛子のすごい効能

生姜

インド原産で、日本へは3世紀頃、稲作とともに中国経由で伝わった。
漢方の原典というべき『傷寒論』には「生姜は体内のすべての臓器を刺激して活性化させ、体を温める。代謝を調節し、体内の余分な体液(水毒)を取り除き、駆風(ガスを排油)し、消化を助ける。心窩部(みぞおち部分)の膨満を防ぐのに役立つ」と書かれている。生姜の詳しい効能については、Pa以下に述べることにする。

ニンニク

ニンニクをはじめ、ネギ、玉ネギ、ニラ、ラッキョウなどのアリウム属の野菜の仲間は、アリイン(アリル硫化物)が含まれ、調理などの際に細胞を砕くと、一緒に含まれている酵素アリナーゼにより分解されて強烈な刺激臭を放つのが特徴。
古書に「ネギは気の義なり、根を賞するにより根港(気)という」とあるように、こうしたアリウム属の野菜には、カロリーとは別に、血の巡りをよくして元気をつける「気」が含まれている。
これらアリウム属の野菜にはいずれも左記のような作用のあることが知られている。

唐辛子


アマゾン川流域原産のナス科の1年生草本。メキシコやペルーでは、古くから食用にされていた。
日本には、豊臣秀吉の朝鮮出兵(1592~1598年)の時に持ち帰られた。強烈な辛味は、カプサイシンというアルカロイドで、食欲増進、血液循環促進、殺菌作用などを有する。
七味唐辛子は陳皮(ミカンの皮を干したもの)、ゴマ、芥子(ケシの実)、麻(アサの実)、山椒、菜種の6つに唐辛子を加えたもので、食欲増進、消化吸収促進、体温上昇などの作用が強力である。
唐辛子には、意外にカロチンや、B、B、Cなどのビタミン類が多量に含まれている。